1993年福島県いわき市に⽣まれ、現在は東京を拠点に活動する木村和平。
2018年に第19回写真1_WALL審査員奨励賞を受賞し、これまでに「袖幕」（2018）、「灯台」（2019）、「あたらしい窓」（2021）、「Iron Ribbon」（2024）などの作品集を刊行してきた。

本作のタイトル「⽯と桃」は、モノトーン調の硬いものと、発⾊の良い柔らかいものとが混ざり合うイメージを言語化したもの。

木村は幼少期より、幻覚やイメージの再⽣、時間と空間における現実世界とのズレといった不可思議な症状を抱えていた。
多くの人と感覚を共有できない寂しさの一方で、自分であることの実感の在り処となっていた日常。
ある時、それに「不思議の国のアリス症候群」という名がついていることを知った彼は、確かな感覚を作品として残すべくさまざまな実験を繰り返してきた。


本写真集は、作品を構想し始めてから10年を経て刊行。
同タイトルの個展は2022年、2023年、2024年と毎年Rollで開催されており、4回⽬となる本展の内容もすべて新作となっている。
会場では、写真集の先行販売も行われる。


10年間をかけて丁寧に象られた、繊細な感覚。
内なるイメージが、写真という言語によって届けられる。



ROLL
yf-vg.com/



【Kazuhei Kimura “石と桃“】
DATE：11⽉20⽇（木）〜 12⽉7⽇（日）
※会期中無休
TIME：1:00pm～8:00pm
PLACE：Roll
ADDRESS：東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105
ADMISSION FREE
WEBSITE：yf-vg.com/roll/kk_c.html

【“石と桃” by Kazuhei Kimura】
PRICE：￥8,800
※写真展会場にて先行発売