Beginnings, Forever

Top Photo:ロベール・ドアノー《兄弟》1934年 ⒸAtelier Robert Doisneau/Contact

Beginnings, Forever

153枚が宿す、写真家たちのスタート地点

世界の写真家たちが35歳までに撮影した名作153点を展示する「清里フォトアートミュージアム収蔵作品より:原点を、永遠に。」が、清里フォトアートミュージアムにて9月25日(日)まで開催中。

ルイス・ハイン《10歳の新聞売り、1909年3月》1909年
ロベール・ドアノー《兄弟》1934年 ⒸAtelier Robert Doisneau/Contact
W. ユージン・スミス《楽園への歩み》1946年 Ⓒ2022 The Heirs of W. Eugene Smith/PPS

1995年、「写真と写真家のために生きる美術館」を目指して開館した清里フォトアートミュージアム。

その活動の一環である「ヤング・ポートフォリオ」は、毎年35歳以下の写真家の作品を公募し、選考の後同館のコレクションとして購入・展示することで、若手作家をバックアップする大きな役割を果たしてきた。

荒木経惟《さっちん》1962-63年 ⒸNobuyoshi Araki Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery
森山大道《青森・三沢》1971年 ⒸDaido Moriyama Photo Foundation

今展は、2021年にアメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴ写真美術館で行われた展覧会の帰国凱旋展として開催。
「すべての写真家にスタート地点がある」という理念を背景に、同館の全収蔵作品から厳選した153点が公開される。

Alfred StieglitzやLewis Wickes Hineら写真草創期の19世紀から、森山大道、荒木経惟ら21世紀の現在に至るまで、世界の写真家106名が35歳までに撮影したそれぞれの作品は、彼らの「原点」とも言えるもの。

個々の写真家の軌跡を辿ることができるのはもちろん、写真が重要な表現メディアとなるまでに歩んできた歴史を見る上でも、有意義な展示となっている。

イ・ジーヨン《失恋》2011年 ⒸJeeyoung Lee
水谷吉法《Tokyo Parrots 007》2013年 ⒸYoshinori Mizutani

完成への途上にこそ宿る、時代を切り拓く創造性。
古今東西の写真家たちが夢中で走り出した瞬間が、1枚1枚の中で輝く。



KIYOSATO MUSEUM OF PHOTOGRAPHIC ARTS
0551-48-5599




【Beginnings, Forever:From the Collection of the Kiyosato Museum of Photographic Arts】
DATE:9月25日(日)まで開催中
※火曜休館
※ただし会期中7〜8月は無休
TIME:10:00am~6:00pm
※⼊館は5:30pmまで
PLACE:清里フォトアートミュージアム
ADDRESS:山梨県北杜市高根町清里3545-1222
ADMISSION:一般 ¥800、学生 ¥600
※高校生以下無料
WEBSITE:www.kmopa.com/category/current/

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