香港を拠点に活動するフォトグラファー Lean Luiの作品集「Aseptic Field」が発売中。
セントラル・セント・マーチンズで現代写真と哲学の修士号を取得し、香港大学専業進修学院にて現代写真のゲスト講師を務めるLean Lui。
2018年に出版した最初の作品集「19.29」で三影堂撮影賞のファイナリストに選出され、同年の香港国際写真祭をはじめ世界中のギャラリーで展示を行った他、ファインアート作品が「DIOR」の注目を集め、初のアジア人かつ最年少の写真家としてグローバルキャンペーンに招待されるなど、国内外で活躍の場を広げている。
手つかずの無菌世界をテーマに制作された今作は、官能性や無邪気さ、個人的な繋がりが、誘惑や欲望といった概念と共に外部からゆっくりと汚染されていくプロセスを表現した1冊。
無邪気な空想やパラダイムを、人々がこの不完全な世界で必然的に遭遇する恐怖や痛み、孤独といった不穏な体験へと変えていくさまが写し出された。