Charlotte Dumas
美しい「青」が繋ぐ3部作の完結編
アムステルダムを拠点に活動する写真家 Charlotte Dumasの作品集「Ao (Blue)」をご紹介。
1977年、オランダ・フラールディンゲンに生まれたCharlotte Dumasは、9.11事件の被害に遭った人々を救う救助犬や、アメリカの国立墓地で葬儀のために働く馬車馬など、人間との関わりの中にいる動物を被写体に制作を行う。
2014年からは日本を定期的に訪れ、北海道や長野、宮崎、与那国島など、全国8ヶ所を巡って3部作の映像作品を撮影してきた。
3部作が完結を迎える「Ao (Blue)」でDumasは、与那国島、そしてその島を自由に歩き回る絶滅寸前の在来馬の品種を研究。
ガラスのオブジェ、バレエシューズ、馬の衣装といったモチーフの中には、日本の自然や神秘的な馬の姿、そして各作品に登場する3人の少女を繋ぐ、美しい「青」が繰り返し現れる。
今作は、2022年にアムステルダムのハイス・マルセイユ写真美術館で開催された同名の展覧会のカタログとして出版されたもので、3部作のイメージを中心に新たに再編集されている。