【Runway Report 02】PAOLO CARZANA 2024SS
最新コレクションのランウェイをお届け
2024年春夏ロンドンファッションウィークより、注目の最新コレクションをピックアップ。
ヴィジュアルアーティスト Olesya Parfenyukによるスペシャルな撮り下ろしフォトグラフィーと共に、その魅力を届けていく新連載。
全4回にわたってお届け。
2023年春夏ロンドンファッションウィークでプレゼンテーション「Imagine We Could Be the Ones to Change It All」を発表し、頭角を現した「PAOLO CARZANA」。
同年に秋冬コレクション「Queer Symphony」でキャットウォーク・デビューを果たし、環境に配慮した唯一無二のアプローチがロンドンのファッションシーンにおいて大きな注目を集めている。
2024年春夏コレクションでは、デザイナー Paolo Carzana自らの手で染色から構築した16体を披露。
クリエイターとして、若い世代の繊細さや脆弱さ、絶望を語りながら、崩壊しつつある世界から希望と美を取り戻そうという意志を根元に、ダイナミックなドレープを駆使した彫刻的フォルムが描かれた。
すべての作品にはデッドストックやリサイクル生地が使用されており、植物染料や香辛料などで染め上げた独特の風合いが、しなやかな美しさの中に儚さを漂わせている。
ビッグシルエットのヘッドドレスは、前年に引き続きコラボレーターである帽子職人 Nasir Mazharが手がけた。
PAOLO CARZANA:
ロンドンベースのPaolo Carzanaによる新進気鋭ブランド。
Paoloはウェストミンスター大学で学士号を取得した後、「W&L.T.」と「VERSUS VERSACE」にてインターンを経験。2023年春夏ロンドンファッションウィークで鮮烈なデビューを飾った。
植物由来のリサイクル素材や再利用素材、天然染色を使用するなど環境に配慮し、ハンドメイドによって精密な作品を構成する。
www.paolocarzana.com
Olesya Parfenyuk:
ウクライナ・キエフ生まれ。オーストリア・ウィーンを拠点に活動するヴィジュアルアーティスト。
人間の行動や感情、文化的現象、過ぎ去った時代への考察をコンセプトに、日常を超えた幻想的な世界を描く。
olesyaparfenyuk.com