“I Saw a Rainbow at Midnight” by Mariko Enomoto
隠された顔で語る、真夜中の虹の奇跡
イラストレーター 榎本マリコの展示会「I saw a rainbow at midnight(真夜中に虹を見た)」が、梅田 蔦屋書店にて、11月17日(日)まで開催中。
想像力を掻き立てるような、独特なシュルレアリスムの世界観で観る者の心を捉える榎本マリコ。
日本画家であった曾祖父の影響により、幼い頃から絵のある環境で育った彼女は、ファッションを学んだのち、独学で絵を描き始めた。
現在は、国内外のグループ展や個展で作品を発表しつつ、Cho Nam-jooの「Kim Ji Young born 1982(邦題:82年生まれ、キム・ジヨン)」や今村夏子の「むらさきのスカートの女」といった話題の書籍の装画をはじめ、CDジャケット、雑誌、広告など幅広い業種のアートワークを手掛けている。
目鼻のない人物や、人間と動物や植物が一体となった情景など、非現実的でありながら不思議と違和感を抱かせない説得力を持った榎本の作品。
榎本は、わずかな光がもたらす奇跡のような瞬間を目にした時の、懐かしい人に会う安堵感にも似た感覚を、さまざまな記憶の断片から引き出したモチーフに落とし込んでイメージを生み出していると語る。
今展では、作品の展示に加え、普段書店には並ばない作品集や、特別に制作されたTシャツ、サコッシュ、切手、ポストカードセットなども販売される。
描かれた外界の事物でその内面を物語るかのような、ミステリアスな人物たち。
真夜中の虹を思わせる一瞬のきらめきを待ち望む、榎本の空想世界を覗いて。
UMEDA TSUTAYA BOOKS 06-4799-1800
【“I saw a rainbow at midnight” by Mariko Enomoto】
DATE:11月17日(日)まで開催中
TIME:7:00am~11:00pm
PLACE:梅田 蔦屋書店 ガーデンラウンジ ステージ
ADDRESS:大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア イーレ9階
ADMISSION FREE
WEBSITE:store.tsite.jp/umeda/event/art/9838-1232150923.html