Top Photo:Juergen Teller, Heimweh, 2019, installation view © 2019 Getty Images
ドイツ出身の写真家 Juergen Tellerの展覧会「Heimweh」が、KÖNIG TOKIOにて、2020年1月11日(土)まで開催中。 ドイツ・ミュンヘンで写真を学び、1986年よりロンドンに拠点を移して活動しているJuergen Teller。 「CELINE」や「MARC JACOBS」、「VIVIENNE WESTWOOD」など数々のブランドのヴィジュアルや、Kurt Cobain やBjorkといったミュージシャンのアートワークを手掛けたほか、Venice Biennaleにも参加するなど、ファッション写真やアート写真の世界を牽引してきた。
「Heimweh(望郷)」と題した今展において、Tellerは自身の空想世界を探訪しつつ、ドイツ独特の陳腐な伝統に疑問を投げかける。 展示作品のほとんどは世界初公開となり、彼のドイツ人としてのアイデンティティーや、Brexitをめぐる不安が取り巻くイギリスにおけるヨーロッパ移民としての立ち位置の再考を軸に展開されている。 今展を象徴的する作品の1つである、「EUnify」のフーディーをまとったKristin Scott Thomasのポートレートでは、被写体の揺るぎなくもどこか虚ろな眼差しが、迫り来るイギリスのEU離脱に対するショックや不信の念を体現。 誰に対してもオープンかつ誠実に語りかけるというTellerの美学に基づく、真っ直ぐで人間的なアプローチによって、心の機微が捉えられた。
会場となるのは、ベルリンを拠点とするKÖNIG GALERIEが先月新たに東京に開設した、コンテンポラリーな展示スペースであるKÖNIG TOKIO。 2020年12月までの期間、コンセプチュアルで学際的な空間優先型の制作活動に焦点を当て、ドイツやオーストリア、スイスの現代アーティストを日本へ紹介する展覧会を開催する。 ユーモアや好奇心に満ちた作品に通底する、ドイツ人としての自覚。 Tellerのヴィジョンを繋ぐ郷愁の念が、フレッシュな空間を染め上げる。 MCM GINZA HAUS 1 03-5524-7177 【Juergen Teller “Heimweh”】 DATE:2020年1月11日(土)まで開催中 ※月曜、火曜休廊 TIME:11:00am~7:00pm PLACE:KÖNIG TOKIO ADDRESS:東京都中央区銀座3-5-4十字屋ビル 6F MCM GINZA HAUS 1 ADMISSION FREE WEBSITE:www.koeniggalerie.com/exhibitions/25667/juergen-teller-heimweh/
柔和な色彩と浮遊する筆致が描き出す、人間の矛盾
縦横無尽に紡がれた、奥深き自然の道理
メゾンのクリエイションの情景を描く、ミュージアムのような空間
史実と想像が溶け合って生まれた、女性たちの内奥に潜む物語
静謐な世界に顕現する日常の「かたち」
梅雨の季節にきらめきを添える、ビューティアイテム3選
ありのままの美しさを楽しむ夏のスタイル
緩やかに混ざり合う、3人の言葉と写真
デザイナー 若林亜希子が「Duality」を紐解く
田中雅也「Duality」のエキシビションをレポート
ポーランドの注目デザイナーが紡ぐ、身にまとう芸術
作品集「Duality」が体現する田中雅也の写真表現
自由について問う「もう1つの部屋」
記憶に咲く甘さ
シルエットを再解釈した、新たなクラシック
オノ・ヨーコによる、不在と存在の詩的な交錯
ライススタイルを洗練させる、美しさの土台
「NARS」が描く甘美なクリエイション
田中雅也による初の写真集「Duality」が「Lula BOOKS」より発売
最新号の内容を紹介
スペシャルムービーが伝える最新号の物語
優美な動きに映る「CHROME HEARTS」の洗練されたスピリット
春風と「THE ROW」が描く麗らかな姿
「ISSEY MIYAKE」が伝える紙と草花の美しさ
春光を浴びて色めく杉咲花と「NARS」の多彩な共演
「YOHEI OHNO」が語る、創造の歩み