GUCCI × Yorgos Lanthimos
ギリシャ神話の逸話に着想を得た、夢幻的なアートブック
「GUCCI」から、ギリシャ出身のフォトグラファー Yorgos Lanthimosが撮影を手掛けた限定版アートブック「Oviparity」が出版された。
写真家としてのみならず、映画や舞台の監督、プロデューサー、さらには脚本家としても活躍するYorgos Lanthimosは、観る者の気持ちを惹きつけながらも不安定に揺さぶるような、ダークで喜劇的な味わいの作品が特徴。
そのスタイルは「GUCCI」クリエイティブ・ディレクターのAlessandro Micheleが創り出してきた幻想的な世界にも通底し、「GUCCI」の2020年メンズ クルーズ コレクションではルックブックの撮影を担当している。
新たに発売された「Oviparity」で、Lanthimosは18世紀半ばに設立されたローマのヴィラ・アルバーニ・トルロニア内にあるレダ・ギャラリーを舞台に、「GUCCI」の2020年クルーズ コレクションを印象的なイメージの中に写し出した。
古代ギリシャとローマ時代の傑出した彫刻のコレクションを収蔵するレダ・ギャラリーのレダという名前は、古代ギリシャ彫刻を模して1世紀にローマで制作された「レダと白鳥」の彫刻に由来している。
今アートブックでは「レダと白鳥」が撮影のインスピレーション源となると同時に、芸術的真正性を有する模倣の価値の重要性に焦点が当たっている。
Lanthimosによる写真には、大理石のように肌を白く塗った老齢の男女が登場し、彼らはまるで彫刻や絵画のモデルのようにポーズを取ったり、さまざまなカラーやパターンに彩られた「GUCCI」のルックをまとった若者たちと戯れたりしている。
若者たちと年老いた身体が抱き合い、優しく触れ合うその姿は、永遠の美しさを持つ彫像と儚い生ける存在である人間との関係を想起させる。
壮麗な歴史的美術品や文化と絡み合う、示唆に富んだイメージ。
鮮やかに写し出された生命のコントラストが哀愁を帯び、胸を震わせる。
GUCCI JAPAN CUSTOMER SERVICE
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【Oviparity】
PRICE:¥11,000