Top Photo：“Landscape of a Summer Grove with a Colossus”
from the series “COLOSSUS”, 2021, ed. 6, archival pigment print, 720 × 980 mm © Yoshiki Hase　Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

Yoshiki Hase

周囲と風景に生命を宿す巨大な像

Art&Culture
22.Aug.2023

東京を拠点に活動するアーティスト長谷良樹の個展「COLOSSUS」が、KANA KAWANISHI GALLERYにて8月26日（土）まで開催中。

“Twilight Landscape with a Colossu” from the series “COLOSSUS”, 2021, ed. 3, archival pigment print, 990 × 1350 mm © Yoshiki Hase　Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

“Landscape of a Summer Grove with a Colossus” from the series “COLOSSUS”, 2021, ed. 6, archival pigment print, 720 × 980 mm © Yoshiki Hase　Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

1999年から2006年までニューヨークで写真家として活動し、帰国後も精力的に作品を展開している長谷良樹。

空間と人間、自然などの関係性を題材に、自ら制作したオブジェを現実の風景の中に設置する手法によって、幻視的で絵画的な写真を生み出してきた。

“North Wind Landscape with a Colossu” from the series “COLOSSUS”, 2021, ed. 6, archival pigment print, 720 × 980 mm © Yoshiki Hase　Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

“Revelation Bloc” from the series “COLOSSUS”, 2023, ed. 6, archival pigment print, 560 × 400 mm © Yoshiki Hase　Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

今展で展示される「COLOSSUS」は、水、空、緑といった美しい自然の中に、巨大な像が立ち現れる場面を一時的に創出した新作。

身体を模した彫像は人類が太古より作り続けてきた造形物であり、それらが時空を超えて自然風景に召喚されることで、鑑賞者の無意識下に眠る畏敬の念のようなものを喚起する。

その虚構の景色は、人はなぜ彫刻を作ることや観ることに魅了されるのか、自然物と人工物の間に明瞭な境界はあり得るのか、いくつもの根源的な問いを含んでいる。

© Yoshiki Hase　Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

違和感と懐かしさが入り混じる、見たことのない風景。
古代から呼び出された巨像が、かつての人間の生命観をのぞかせる。

KANA KAWANISHI GALLERY
03-5843-9128

【Yoshiki Hase “COLOSSUS”】
DATE：8月26日（土）まで開催中
※日曜、月曜、火曜、祝日休廊
TIME：1:00pm～6:00pm
※土曜は7:00pmまで
PLACE：KANA KAWANISHI GALLERY
ADDRESS：東京都江東区白河4-7-6
ADMISSION FREE
WEBSITE：www.kanakawanishi.com/exhibition-042-yoshiki-hase