Sio Yoshida
言葉にできない感情が浮遊する詩のような写真
写真家 吉田塩の写真展「Ambient」が、ギャラリーとカフェ、ブックストア、ヘアサロンが併設された229にて3月10日(日)まで開催中。
これまでにファッションやコスメティック、インテリアを中心としたスティルライフの撮影を行ってきた吉田塩。
写真を詩になぞらえる彼女の作品は、日常世界の語彙には還元し得ない何かを捉え、その1枚1枚が広々とした独自の世界を所持している。
今展では、「とりとめなくささやかにたゆたう理性と感情に触れること」をテーマに作品を展示。
吉田は詩と写真について、いずれも「日常に漂っているが形容されていない何か、存在はしているのに名前のまだない感情を掬い取り、かたどる行為である」と、その類似性に着目する。
そして撮影し、選び、見て再び撮るという行為を繰り返しながら、詩や写真の中の理性と感情は地続きのものであり、互いに溶け合いほとんど同時に浮かび上がり存在していると感じるようになったという。
歩み寄る鑑賞者に呼応し、静かに自らを開示する写真作品。
名もない感情を捉えた詩のように、無限の世界を開いていく。
229
www.u-r-u.net/
【Sio Yoshida “Ambient”】
DATE:3月10日(日)まで開催中
TIME:12:00pm~8:00pm
※火曜、水曜、木曜は12:00am~7:00pm
PLACE:229
ADDRESS:東京都台東区台東4-24-2
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.instagram.com/p/C3NBEdCvE1L/