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Christian Boltanski – AnimitasⅡ

Christian Boltanski – AnimitasⅡ
死海と直島で奏でられた、星々の音楽と漂う魂の声

Top Photo:ANIMITAS (MÈRES MORTES), DEAD SEA, ISRAEL. 2017
Exhibition view at Espace Louis Vuitton Tokyo, 2019, Full HD video, colour, sound – 10 hours 33 min
Courtesy of the Fondation Louis Vuitton, Photo: Jérémie Souteyrat © Adagp, Paris 2019

現存するフランスのアーティストの中で最も影響力を持つと言われるChristian Boltanskiの展覧会「CHRISTIAN BOLTANSKI – ANIMITASⅡ」が、エスパス ルイ・ヴィトン東京にて、11月17日(日)まで開催中。


記憶や追悼、時間をめぐる問題に関心を寄せ、著述からフィルム、彫刻、写真まで多岐に渡る芸術スタイルを追求してきたChristian Boltanski。
自身の、あるいは無名の人々の人生に題材を求め、自伝的要素や歴史に言及した制作に取り組む彼は、記憶を喚起させる力が強い私的要素と、特定の個人との関係性を持たない要素を用いることで、個人と集団の運命が交錯する道を辿っている。

Boltanskiの厳格なまでに簡素なインスタレーションはいずれも、誰もが理解できるような練られた普遍的な表現により、人間の存在の心もとなさや、忘却、喪失、記憶の脆さ、時の経過について鑑賞者に語りかけてくる。


ANIMITAS (LA FORÊT DES MURMURES), JAPAN. 2016
Exhibition view at Espace Louis Vuitton Tokyo, 2019, Full HD video, colour, sound – 12 hours 52 min 21 seconds, Courtesy of the Fondation Louis Vuitton, Photo: Jérémie Souteyrat © Adagp, Paris 2019

今展で披露される2つの映像作品「アニミタス(ささやきの森)」と「アニミタス(死せる母たち)」の原点となるのは、死者を祀る路傍の小さな祭壇へのオマージュとして、人里離れた広大な野外に設置されたインスタレーション「アニミタス」(2014)。

今作は、Boltanskiが生まれた日の夜の星座の配列をなぞって大地に突き刺した細い棒の先の風鈴が揺れ動いているシリーズで、チリのアタカマ砂漠、日本の豊島、ケベックのオルレアン島、イスラエルの死海のほとりといったさまざまな土地に、再解釈を経て設置されてきた。
時間の流れと共に消滅する運命にあるこうした作品は、Boltanski個人の歴史を、設置する土地そのものの物語、すなわち何千人もの死者の魂の物語と1つにする試みとなっている。

また、それぞれの「アニミタス」の映像は、日の出から日没までをワンカットで連続撮影したもので、今展では草花の絨毯と組み合せて上映。
草花は時の経過と過ぎ行く来館者の流れと共に、自然の摂理に従って姿を変えてゆき、空間には風鈴の音色が優しく響き渡り続ける。


Boltanskiが構築する、世界との実存的な関係。
星々の音楽と漂う魂の声が重なり、1つの物語を紡ぎ出す。

ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO
0120-00-1854


【CHRISTIAN BOLTANSKI – ANIMITASⅡ】
DATE:11月17日(日)まで開催中
TIME:12:00pm~8:00pm
PLACE:エスパス ルイ・ヴィトン東京
ADDRESS:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン 表参道ビル7階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/

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