2023年、元弁護士というバックグラウンドを持つパリのカップルによって創設された「NOTES DE BAS DE PAJE」。
「香りの図書館」というコンセプトのもと、「bas de page（脚注）」として1冊の本の中に収めたフレグランスを展開する。

「私たちは、人生をいくつもの章からなる物語だと捉えています」。
法律書に向き合っていた日々の中で、脚注が物語を深く理解するための鍵であったように、香りもまたその人の歴史や感情に寄り添い、そっと記憶を照らす存在になれるのではないか——その繊細な調香には、そうした彼らの哲学が息づいている。

ラインナップする3つの香りが描くのは、それぞれの季節、それぞれの記憶にまつわる物語。

「PROLÉGOMÈNES」は、春のパリ、セーヌ川沿いの緑のベンチをイメージし、出会いや始まりの予感を感じさせる、フレッシュで温かみのある香り。
ベルガモットやカルダモンが清々しく立ち上がり、イチジクミルクやアップルの柔らかな甘さ、さらにシダーやベチバー、アンブロキサンの穏やかな余韻が広がり、心を静かに整えていく。

新しい恋や人生のスタートをそっと後押しするような香りに包まれて、一歩を踏み出してみては。

「OLATUA」は、バスクの夏、砂浜に刻まれた無邪気な思い出を描く、海風のように明るく爽やかな香り。
ココナッツやイランイランの甘さと、黒コショウのスパイスが重なり、ホワイトムスクとベチバーが静かに余韻を残す。

夏の終わりに遠ざかる多幸感の波と、再び訪れる夏への期待を呼び覚ましてくれる。

「TOWEDE」は、古代の神話や霊的な存在が息づく土地と、現代の現実世界が交差する香り。
ナツメグとシナモンのスパイシーさに、アンバーグリスとサンダルウッドが深みを加え、レザーとダークチョコレートが官能的な温もりを与える。

それらは何ものにも消されることのない、激しい柔らかさと野生の優しさを授けてくれる。

調香はパリのFlair Laboratoireで行われ、香水はグラースで製造。
パッケージはFSC認証を受けた素材からパリとイタリアの認証工場で丁寧に仕上げられており、倫理性とクラフツマンシップが自然と共鳴するプロセスに貫かれている。

本作は4月25日（金）より、「BARNEYS NEW YORK」の各店舗で日本初ローンチを果たし、国外ではDover Street Market Paris、10 Corso Como Milan、Printemps Paris、Printemps New Yorkなどのショップでも販売されている。

複数の章から成る、人生の物語のようなフレグランス。
本と融合した香りが、眠っていた記憶を呼び覚ます。



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