Collection|DRIES VAN NOTEN 2026SS
ウェットスーツの優雅さを映したサマーウェア
「DRIES VAN NOTEN」の2026年春夏コレクションから、心惹かれるルックをピックアップ。
パリのパレ・ド・トーキョーで、「WAVELENGTH(波長)」をテーマに発表された今コレクション。
デザイナー Julian Klausnerが描いたのは、海辺で過ごすひと時のような、気楽さとくつろぎ、そしてオプティミズムの感覚。
夕陽を背に波を滑るサーファーの姿、光を受けてきらめく水面、その一瞬の美しさが、コレクション全体を貫くインスピレーションとなっている。
コレクションは、硬さと柔らかさ、カジュアルと洗練といった対照的な要素を組み合わせ、喜びに満ちた調和を表現。
肩に丸みを持たせた小さなラグランスリーブや、細身のバーミューダパンツなど、身体に沿いながらもタイトではない直線的なテーラリングが、ウェットスーツのエレガンスを現代的に再構築する。
また、グレーのジャージーやネオプレンスキューバ、ダブルデュシェスサテンなどの厚みのある素材と、ウォッシュド・シルクモスリンやコットンボイルといった軽やかに流れる質感、白のニュアンスからグラフィカルな主張の間で、有機的な対話が織り成されている。
浜辺で拾った貝殻のようなモチーフがあしらわれたジュエリーも登場し、60sのオプティミズムを思わせるストライプニットと共に軽やかな表情を描く。
さらに、柔らかな素材の新作バッグやフラットスニーカーは、気取らない優雅さを添える。
サウンドトラックには、作曲家 Philip Glassの静謐な旋律にサーフロックの軽快なリズムが重なり、海辺の風景のように高揚と静寂が交錯する時間が流れた。
自然の律動に表れる、根源的なエネルギー。
揺れる水面のようなしなやかな曲線美に、心を奪われて。
DRIES VAN NOTEN
03-6778-7975