Encounter|Mireya Gartland

Encounter|Mireya Gartland

編集部に届いた新たな才能

「Encounter=出逢い。」

世界中に存在する、アーティストたちとの巡り合い。
まだ花を咲かせる前の、若きクリエイターたちの才能を披露する場として。
今回、3月/4月のテーマ「Colors/彩り」を連想させる作品を呼びかけ、
琴線に触れる作品を編集部がピックアップ。
選び抜かれた、フレッシュな感性に心を委ねて。

No.19 "Vulnerability, A Narrative"

Models by Li Li, Emerald May, Burree Cowherd, and Michaela d’Artois



Mireya Gartland/Photographer(London based)

「Identity(自分自身の投影)」
私の写真は、とても長い時間をかけて、精選された手順によって構成されています。
それぞれの作品は、私がこれまでに書き留めていた物語を反映したものです。
また、私はモデル選びにもこだわっており、その物語のキャラクターにフィットする個性を持った女性を探し出し、彼女たちの儚さと繊細さをカメラの前で徐々に導き出すように撮り下ろしていきます。
そして、イメージに合った背景とカラーパレットを見つけ、構図について話し合い、細かなフレームの中でモデルたちとともに世界全体を作っていくのです。

今回は、「繊細さ」「無垢さ」「優しさ」をテーマに撮影しています。
作品を創る時、まず私は自分自身の感情について考え始めます。
私の作品は、私のその時の心情や居場所を反映しているものでもあります。
グラフィックと広大な環境に反する、柔らかなスタイルの対照。
それは自身との対話であり、また、モデルの動きやフレームの中で彼女たちがどこに立っているかを理解することです。

また、構図においてはスペースを取るように考えています。
私は、新しいカラーパレットと対面した時、バランスや女性らしさ、私自身とモデルの関係の物語に焦点を当てていきます。
印象深いコンセプトや、自身にある女性としての本当の意味は何なのかを探したいです。

私にとって色を選ぶことは、その時の私が何者なのかを考え、投影すること。
私は最近カラーパレットを変えました。ナチュラルコーラルやイエローから、グリーンやブルーに。
強い色合いで、図形と組み合わせたりしています。

マットよりも、キラキラと光沢感があるものに惹かれます。
その方がもっと、写真に活き活きとしたムードを与えるのです。

Mireya Gartland:
ロンドンに拠点を置く、創作的な若手フォトグラファー。
まるで映画のワンシーンのように切り取られたコンセプチュアルな写真たちは、
色使いが独特で唯一無二の印象をもたらす。
www.mireyagartland.com

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