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My Body, Your Body, Their Body

My Body, Your Body, Their Body
7人の写真家が見つめた、移ろいゆく身体

Top Photo:“Frida: Love and Pain #42”, 2012 | crystal archive print | 31.5×47.2cm
© Ishiuchi Miyako, courtesy The Third Gallery Aya

石内都ら7名の写真家によるグループ展「My Body, Your Body, Their Body」が、「The Reference Asia: Art Book Library 2019」巡回展として、KANA KAWANISHI GALLERYにて8月10日(土)まで開催中。


アジアのアートコミュニティを活性化するための新たなプラットフォーム「The Reference Asia」が展開する、アートブックを集めた巡回展「The Reference Asia: Art Book Library 2019」。
今展では、身体やポートレート、家族、ジェンダー、コミュニティなど、「身体」を広義に捉えた写真家7名の作品と、アジア5か国のブックキュレーターの選書によるアートブック125冊が展示される。


タイトルの「My Body, Your Body, Their Body」は、ありのままの自分たちであれる三人称として「they / them / their」が好んで使用されているマイノリティコミュニティの文化を踏まえ、それぞれの視点で「身体」を改めて見つめるべく冠された。


“Frida: Love and Pain #40”, 2012 | crystal archive print | 31.5×47.2cm © Ishiuchi Miyako, courtesy The Third Gallery Aya



“Pahoa, Hawaii, Hawaii” from the series “KIPUKA”, 2015 | archival pigment print | 250 × 1910 mm © Ai Iwane, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY



“FUKUSHIMA ONDO, Paia Mantokuji” from the series “KIPUKA”, 2015 | archival pigment print | 192 × 290 mm © Ai Iwane, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY



“Miharu, Fukushima” from the series “KIPUKA”, 2013 | archival pigment print | 192 × 290 mm © Ai Iwane, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

展示作家の1人である石内都は、人間の存在と不在、時間や記憶を表現し続けている写真家。

自らが育った地である横須賀のアパートやその住人を撮影した自伝的作品「Apartment」や、下着や口紅など母親の遺品を写した「Mother’s」、被爆者の遺品から肌身に直接触れたものを被写体に選んだ「ひろしま」など、個人の痛みや傷を介した石内の作品は、鑑賞者の記憶に潜り込み、感情を揺さぶる。

今展に出品された「Frida: Love and Pain(Frida by Ishiuchi)」では、メキシコの現代絵画を代表するFrida Kahloの遺品を撮影。
石内はFridaの存在感や生きざまを強く感じながらも、無名の人々の遺品を写した「ひろしま」と変わらぬ態度で撮影を行い、故人の遺品が時代を超えて残されていく意味を訴えかけている。


また、ハワイにおける日系文化に注視して制作している岩根愛は、移民を通じたハワイと福島との関連がテーマの「KIPUKA」シリーズを展示。
ハワイ島パホアで、溶岩が黒々と流れる中、日系移民1世たちの墓石が姿を留める様子を捉えたパノラマ作品などを通じ、時代と大陸を超えてコミュニティの根底に脈々と育まれてきた伝統を、独自の作品世界で伝えている。


さらに、その他にも野村浩、内倉真一郎、倉谷卓、牧野智晃、Ahn Junの作品が展示される。


“Self-Portrait”, 2012 | HDR UltraChrome Archival Pigment Print | triptych (1524×1016mm each) | © Ahn Jun



“Self-Portrait”, 2012 | HDR UltraChrome Archival Pigment Print | triptych (1524×1016mm each) | © Ahn Jun



“Self-Portrait”, 2012 | HDR UltraChrome Archival Pigment Print | triptych (1524×1016mm each) | © Ahn Jun

移ろいゆく時代の中でさまざまな価値観に翻弄され、変容する人々の身体。
それぞれに向き合った写真家たちの表現が、心の琴線に触れる。


KANA KAWANISHI GALLERY  03-5843-9128


【My Body, Your Body, Their Body】
DATE:8月10日(土)まで開催中 ※日曜、月曜、祝日休廊
TIME:1:00pm~8:00pm(土曜は12:00pm~7:00pm)
PLACE:KANA KAWANISHI GALLERY
ADDRESS:東京都江東区白河4-7-6
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.kanakawanishi.com

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