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Michael Kenna “A 45 Year Odyssey 1973-2018”

Michael Kenna “A 45 Year Odyssey 1973-2018”
印刷紙に綴られた、モノクロームの叙事詩

Top Photo:
Chariot of Apollo, Study 1, Versailles, France. 1988 Photo© Michael Kenna / RAM

世界屈指の風景写真家として知られるMichael Kennaの日本初となる回顧展が、東京都写真美術館にて1月27日(日)まで開催中。


イギリス西北部のランカシャーに生まれ、London College of Printingで写真を学んだ後、渡米して活動を続けるカリスマ的存在の写真家Michael Kenna。

伝統的でストレートな技法と構成によって表現された作品を特徴とし、独自の崇高な美意識による卓越したプリントテクニックが、そのオリジナリティとクオリティを決定づけている。


光と大気の微妙な変化を焼きつける作風は、時に現実を離れた異次元空間を思わせ、クラシカルでロマンティックな作品として、アートに携わる世界中の人々から高い評価を獲得。

また、移ろう自然の神秘と多様な文化への憧憬を焼きつけた彼の作品は、Victoria and Albert MuseumやSan Francisco Museum of Modern Artをはじめ、世界各国の著名美術館に収蔵されている。


White Bird Flying, Paris, France. 2007 Photo© Michael Kenna / RAM


Kussharo Lake Tree, Study 2, Kotan, Hokkaido, Japan. 2005 Photo© Michael Kenna / RAM

今展では、45年間に及ぶKennaのキャリアの中から、選りすぐりの代表作が展示。
彼が愛し、長年に渡って毎年のように訪れた日本の写真も数多く含んでいる。


さらに、彼は美しい風景描写のみならず、原発や廃れゆく工場地帯などのさまざまな社会的なテーマにも取り組んでおり、約12年の歳月をかけてナチスドイツの強制収容所跡28ヵ所の撮影を敢行。
300点のプリントとネガをフランス政府に寄贈し、芸術文化シュヴァリエ章を受章している。


今回、特別展示としてこの連作「Impossible to Forget」を日本で初めて展覧するとともに、まったく新たな試みとして被写体に「人物」を選んだ、この10年間に日本の古い家屋で撮影された未発表のヌード作品も、昨年11月のパリでの世界初公開に続き、日本で初めて公開される。


すべて彼自身が暗室でプリントした169点の作品により構成される今展。
孤高の写真家 Michael Kennaの芸術性と社会的側面を紹介する、作家活動45年の集大成に相応しい、画期的な回顧展となっている。


モノクロームに写る、静謐で叙情的な心象世界の旅を辿って。

TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM 03-3280-0099

【MICHAEL KENNA A 45 Year Odyssey 1973-2018】
DATE:1月27日(日)まで開催中 ※月曜休館
TIME:10:00am~6:00pm ※木曜、金曜は8:00 pmまで
PLACE:東京都写真美術館 地下1階展示室
ADDRESS:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
ADMISSION:一般 ¥1,000 、学生 ¥800、中高生・65歳以上 ¥600
WEBSITE:artunlimited.co.jp/mk45-year-odyssey

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