1980年代のアートシーンに彗星のごとく現れたJean-Michel Basquiatの展覧会「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が、森アーツセンターギャラリーにて、11月17日（日）まで開催中。


ニューヨーク・ブルックリンに誕生したJean-Michel Basquiatは、17歳の頃からマンハッタンのストリートで友人のAl Diazと共に「SAMO©」名義で詩的なグラフィティを手掛け、その名を轟かせた。

1980年以降、伝説的なグループ展「タイムズ・スクエア・ショウ」や「ニューヨーク／ニューウェーブ」、国際美術展「ドクメンタ7」などへの参加や個展の開催を重ね、アーティストとしての地位を確立。
Andy WarholやKeith Haringなど当時を象徴するアーティストとも交流を深め、80年代のニューヨークのアートシーンで旋風を巻き起こすも、27歳の若さで悲劇的な死を遂げた。


新たな具象表現的な要素が採り入れられ、自身の短い人生を物語るかのような強烈なエネルギーにあふれたBasquiatの作品。
4000点以上にも及ぶその数々は、20世紀のモダニズム美術の流れを踏まえつつ、ジャズやヒップホップ、アフリカの民俗や人種問題といった主題を扱っており、没後さらに評価されて今日までアートやファッション、カルチャーに大きな影響を及ぼし続けている。