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Creators’ Notebook – 02

Creators’ Notebook:No.2 HHH Shoes
クリエイティビティの根源。

若手デザイナーの登竜門として毎年開催される世界各地の卒業制作ファッションショーは、
ファッション界のあらゆる方面から注目を集めて止まない。
フレッシュなデザイナーたちが生み出す瑞々しいクリエイションは、時に人々をエキサイトさせる。

ここでは、そんな彼らの自由奔放な脳裏を覗き込むように、独自の個性や
クリエイティビティの軌跡が記されたノートブックに注目。
編集部が今、気になるクリエイターをピックアップし、インタビューを行った。

No.2 HHH Shoes

−あなたがファッションに興味を持ったきっかけは何ですか。

私は幼い頃からずっと、ファッションの勉強をしたいと思っていました。
私がファッションの道へと進むきっかけを与えてくれたのは、母でした。
彼女は毎晩欠かさず、次の日のコーディネートを頭からつま先まで準備していました。私はそれをずっと側で見て育ちました。
彼女がファッションについて考えているときは、いつも楽しそうで、それは彼女だけではなく、きっと私を含めて多くの人々がそうなのだと考えています。
そんな、多くの人々に幸せや元気を与えてくれるファッションのプロセスに関わっていきたいと思っています。

 −あなたの作品は、アートとファッションの中間的なものに感じます。
どのようにして自身のスタイルを見つけ出したのですか。


私はいつも「less is more(レス・イズ・モア)」という考えを信じています。
ミニマルでいることが、心や人生を豊かなものにするのだろうと。
そして、それをどのように興味深いものにしていくのかが、私にとっての鍵なのです。


 −BAコース(学士コース)時の学生生活について教えて下さい。

靴職人が開催しているワークショップで、クラスメイトと過ごしたひと時を大切にしています。
みんなで協力し合い、お互いの目標の達成を喜び合いました。
そして、授業と授業の間や終わった後には、Barbican(バービカン)やClerkenwell(クラーケンウェル)、あるいは時々Shoreditch(ショーディッチ)に飲みに行ったり、朝食を一緒にとったりしていました。


 −あなたの最新の作品について教えてもらえますか。

作品は、ロンドンの「Wellcome Collection」という博物館で開催された、「Bedlam: the Asylum and Beyond?」という展示からインスパイアされています。
その展示では、ミレニアル世代においての精神的な問題に着目し、過去から現在までの、精神病院についてやそこの患者、彼らの生活や治療法などをリサーチしたものがまとめられていました。
個人的に気が重くなったりした内容もありましたが、自分自身について考えさせられる、現代においてもとても興味深い展示だったのです。今コレクションを通じて、このトピックの認知度が広まればなと、そんな願いが込められています。

Photographer:Zuzanna Butkiewicz(@zuonly)
Model:Tii Ansio(@iiansio)
Style & Hair:Jessie Hao(@tzutinghao_design)
Footwear Designer:Eva Hau(@HHH_SHOES)

−作品を制作している中で、どの工程が一番気分が高まりますか。

私は、靴を製作するなかで、パターンを切っている工程が一番好きです。
大変な過程ではありますが、自分がデザインしたものが形になった時は、とても誇りに感じるのです。
また、作品の撮影を行う段階も好きです。自らの心に浮かんだものを人々に伝えるため、ビジュアル化するのがとても楽しいです。

−あなたの最近のプロジェクトについて教えて下さい。

私は現在、自分のドローイングからインスピレーションを受けたコレクションの制作を行っています。 そこに複雑なコンセプトは全くなく、キャンバスとして成り立たせた洋服たちに独自の手法を施していくものです。
ある意味、これはボディペイントのプロジェクトの一環で、私たちは今年の9月にパリでこのコレクションを発表し、ワールドワイドに対応するオンラインストアをローンチする予定です。
また一方では、友人とのコラボレーションジュエリーの制作や、今年の秋にはニューヨークで個展を開催する準備をしています。

−創作するために、あなたが心に留めているルールとは。

私は何かをやり過ぎることが好きではなく、シンプルで、ミニマルでいることを大切にしています。
−休みの日は何をしたいですか。

もしも天気が良かったら、散歩に行き、いくつかの展示を見て回りたいです。
あるいは、公園で座って人々をただ眺めていたい。
天気が悪い日には、フラットメイトと一緒に家で映画を観て過ごしたいですね。

Eva Hau(HHH Shoes):
2017年、Longon Collage of Fashion(ロンドン芸術大学)にてフットウェアコースのBAコースを修了。
卒業制作で発表したシューズ作品はユニークで、アートピースのような佇まい。また、独特なコンセプト性を感じさせる。
瑞々しく表現され、計算されたフォルム。一度は履いてみたくなるような、心躍らすクリエイションから目が離せない。
www.instagram.com/hhh_shoes/?hl=en

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